ベータクォーツ(β石英)は、六方晶系の高温型石英(高温水晶)で、1気圧、573℃で三方晶系の低温型石英から変化します。柱面を持たない上下ファセットのみのそろばん型の水晶で、セプタークォーツ同様均整の取れたきれいなジェネレーターのファセットになります。
βクォーツが、水晶の上で平行連晶になったものが、内モンゴルやロシアのダルネゴルスクで発掘されます。アフリカやインド、ブラジルでも発見されています。アフリカのセプタークォーツやβクォーツはアメジストが多いですが、内モンゴル産はグリーンクォーツやクォーツの芯がアメジストになっているものがあり、個性的で独自の発達をしています。
同産地のヘデンバーガイト・イン・クォーツも、セプター/βクォーツの一種だと思います。南アフリカのスピリットクォーツも、βクォーツ・ハビット(晶癖)と言われます。
内モンゴルのβクォーツ平行連晶水晶
時に、複数の先端を持つ平行連晶=カテドラルでもあり、覆うようにファセットが再成長したエレスチャルであり、ロウソクのように柱面を覆うポイントはキャンドル・クォーツでもあり...これらの再成長の現象のベースには、βクォーツの再結晶があります。
こんなにも要素が多く、再成長を繰り返したのは、それだけ地質イベントが多かったからで、長きに渡っていくつもの地殻変動や熱水の流入などを経験し、水晶が反応して形に残したと言えるでしょう。
何度も再成長という目覚めを繰り返し、試練を乗り越えて美しく結晶した水晶。そしてその歴史が刻まれ、記憶されている水晶。それが内モンゴルやダルネゴルスク産など、特異な成長を遂げたβクォーツの平行連晶水晶です。
植物のようなフォルム
南アのカクタスクォーツ(スピリットクォーツ)など、βクォーツ的水晶は、植物を思わせるものがとても多いです。そして、スピリットクォーツのように、植生のイメージをもたらし、スピリチュアリティがとても高くなります。
鉱物が植物に似ているのではなく、植物が鉱物の夢から出来たとしたら・・・。成り立ちを考えれば鉱物の方が先なのですから。地中で生まれた鉱物の形、エネルギーに呼応して、地球上で植物たちが生まれて行ったということもあるかもしれません。植物も鉱物も土の中で生まれ育ちます。地層の奥深い土の中で、私たちが思う以上に深い繋がりがあるかもしれません。
シリウス・ソウル・クォーツ
シリウス・ソウル・クォーツのβクォーツから、植物と鉱物の繋がりを考察しました。元素を通して地球は宇宙と繋がっており、鉱物や植物とも繋がっている。鉱物の母岩には菌糸のようなネットワークがあるからこそ、クラスターが生まれたりするのかもしれない...そんな豊かなイメージを、βクォーツのシリウス・ソウル・クォーツは刺激してくれました。
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