クリスタルが衝撃によって負った欠損や陥没などの傷が、成長過程で自然治癒され、再結晶されたことをセルフヒールドと呼びます。欠けた部分がなだらかに覆われたセルフヒールドと、ファセットまで築かれてマルチターミネーションとなる再結晶など段階は違いますが、総じて「セルフヒールド」と呼ばれています。
セルフヒールドは水晶の最も奥深い現象の一つで、癒しの根幹でもあります。水晶の癒しの力を最もよく表していて、セルフヒールド水晶は他の水晶よりも透明感、輝きが強くなり、癒しの力も発揮されます。この世で最も美しい水晶はセルフヒールド水晶という人もいます。
水晶と人体
水晶も人体と同じで、細胞は傷ついたり病んだ部分を治癒し、守ろうと働きます。それによって潜在能力が活性化され、特別な能力が生まれることもあると思います。
子供の頃大病をしたり大怪我をした人が医者を志したり、体が弱くて病気ばかりしていた子が、健康になるために始めたスポーツでスポーツ選手になったり、他の人より丈夫になったり、長寿になったりという話も聞きます。
自分のネガティブな部分をケアしたり補填することで、能力が目覚めたり身に付いたりする。それは生き物の生存本能や、生存戦略のようなものでもあるかもしれません。
水晶も、セルフヒールド水晶は、輝きに他の水晶にはない透明感があって、セルフヒールドされた表面は儚げで繊細。ステンドグラスのように光輝き、再結晶されたファセットは、芽を出した植物のように一斉に同じ方向を向いてたりします。そこだけ成り立ちが違うので、セルフヒールドされた場所はすぐわかります。
本来の成長の仕方とは違う成長をしますので、セルフヒールドは異質な表面です。細胞膜のようになだらかな表面が小さなトライゴーニックに覆われていたり、河岸段丘のように階段状になっていたりします。地質学は、水晶の現象を理解するのに役立ちます。
再成長のいろいろ
セルフヒールドは、水晶の再成長の証でもあり、修復のされ方に水晶の個性や意志を感じます。土壌内の化学反応や地殻変動のせいもありますが、成長後の表皮に特別な変化が起きた水晶として、エレスチャルやカテドラルがあります。傷の修復ではありますが、独自の進化を遂げたセルフヒールド水晶は、このようなマスタークリスタルと同等のハイエネルギーを持つ水晶だと思います。
エッチド水晶(蝕像水晶)やアイスクリスタルも、セルフヒールド水晶かもしれません。トライゴーニック・クォーツのように、熱水や浸食で溶けただれただけでなく、まるで衝撃によって目覚めたかのように内側から発光し、癒しのバイブレーションや逆さの印のトライゴーニックなど、独自の変化を遂げています。
ブラジルのセアラ州のアメジストのアイスクリスタルのように、落雷の衝撃によって割れ、溶けただれて生まれたセルフヒールド水晶もあります。