「カリオストロの城」のルパンとクラリスの身分違いの淡い恋が、「天空の城ラピュタ」で少年少女の冒険談に成長した。空飛ぶ島とオーパーツの登場で、星の記憶もより深くなっている。
宮崎監督は声優の女性の声に媚を感じる程、女性の媚態を嫌悪してて、本当は「守られるだけのお姫様」には何の魅力も感じないタイプ。「カリオストロの城」も、花嫁が暴走車をハンドルするイメージから話が作られたという。ラピュタ以降の少年少女は互いに自分の世界を保ちながら、共闘して行く姿が清々しい。
伯爵との結婚式で茫然自失のクラリスの大きな青い目。白い花嫁姿、白シャツに青いスカート。大きな犬。クラリスと言う名前も「クラリティ(透明度)」から来ているのでは。クリスタルやシリウスを連想させる。
クラリスにはおおいぬ座の青白い星シリウスの暗示があって、オリオン帝国のようなカリオストロ帝国で、ダースベーダーのような伯爵とシリウスの姫の婚姻は、水と油のように合わなくて、でもその結婚が実はオリオン帝国を決壊させる仕掛けでもあった。
時計台に、平たくて丸い大きな指輪が二つ嵌め込まれた時、帝国の結界を決壊させる大洪水が起こる。
オリオンとシリウスの婚姻は、きっと何か大きなこの世の結界を破壊させる力があるのかもしれない。
それは「この世」を支えるドールたちにとっては、何としても防がないといけないことなのかも。
「王族の結婚の阻止」は別の意味を持ち始めた。
実在のカリオストロ伯爵は稀代の詐欺師でありながら、富裕層から巻き上げた金を貧民層に配っていたという義賊の面もあって、ルパン作品に出て来るのもわかるのだけど、映画のカリオストロ伯爵のキャラの考察を読んだことがある。
特に資源も無さそうな小国な公国で、偽札製造で国を支えていたのは、政治家として統治者として国民にはありがたかったのではないかと。わかりやすい悪役は光の当て方を変えれば別の姿になる。何かを感じ取った人がそんな考察をしたのかもしれない。善いわけないけど偽札なんて。
伯爵の野望は結果的に、あの帝国の秘密を明らかにさせることになった。
出雲にしても、卑弥呼にしても、天照大御神を中心とした記紀の正史から漏れて、実在するのはわかっているのに長い間歴史の影に埋もれていた人々。何でも暗い所に隠れると、実際以上の力を持ち始める。
「ドール」は自分では動かない。お人形が意志を持つことも、自ら動くこともないように。だからお人形なのだ。誰かに動かされてしまう、まるで兵隊のようだ。では動かしているのは誰なのだろう。
卑弥呼とトヨの関係は興味深い。一国を治め大国に頼り、教祖としても振舞う霊力を持っていた卑弥呼。卑弥呼の前には男王がいたのに名は残らず、卑弥呼の後にまた男王が治めたら国が荒れた。そして台与が出て来た。結局歴史に名を残したのは二人の女性。
日本人として記された、一番古い名前の女性。卑弥呼。クニを作った人。
妖精のように、飛行石の力でパズーの元へ舞い降りたシータ
青く光らないけども、飛行石のあの色はラピスラズリの色。ラピスラズリが糸魚川で発見されたのも最近のこと。ラピュタの世界が日本の今と重なり合う。40年近く前に巨匠がチャネリングした、王族の内紛と婚姻、古代帝国の復活のテーマ...
恐怖の帝国と呼ばれたラピュタが自然な姿に戻ったのは、シータの王族の呪いが解けたのは、自ら決別を宣言したから。
ドールのように意志もなく、家の呪いに流される運命。髪を切り自ら呪いを解いて捨て、パズーとの未来を手に入れた。
ギリシャ文字で8を表すシータと、パズルのような名前のパズー
ドールが誰かに、何かに突き動かされていることに気づいた時、パズルのような呪いが解け、オリオンの帝国は崩壊し、パズーのような青年が現れるだろう。
妖精は、人へと生まれ変わるだろう。
帝国の崩壊は、時計台とハンコのような二つの指輪。そしてプリンセスの決別の決意…
ドーラはドール。
息子たちを手下に使う、盗賊の女。
モデルは監督の母親で、監督が一番好きなキャラだという。
強い母性を示し、男たちは逆らうことが出来ない。
聖母信仰を滑稽に描いたもので、マリアだって年を取る。
本質にあるものは強い支配欲であり、シータが王族の血に抱えていたもの。
ハエのような乗り物で別れた一家。
ドールなら、シータはいづれドーラになるのかな
ちいかわがでかつよになるように
魔法少女が魔女になるように...
「見ろ!人がゴミのようだ!」
オリオンの魂は、人が、シリウスがゴミに見える。
腐臭を放った汚物に見える。
生ごみや汚物は、微生物が土を作るからだ
シリウスの魂は、人が、オリオンがムシに見える。
「悪い虫が付いた」というけども、実際に悪い虫を付けて動かそうとするし、ブンブンと虫が音を奏でるように、にぎやかでうるさい。都会のネオンのように。
ムシは基本的に寄生虫だ。魂や星に寄生しては戦火で食い尽くし、宇宙を渡り歩いて来た。今度は火星へと計画している。
「バルス」という何にも被らない言葉を発明したのは名案だけども、私は「バルサン」を連想してしまうかな...帝国滅亡の合言葉は、虫退治だったのだ。
「土から離れては生きられないのよ」
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